開催概要
ご挨拶
このたび、2022年3月6日(日)に第31回神経行動薬理若手研究者の集いを福岡にて開催することとなりました。
近年、役に立つ研究や短期的な成果が求められる風潮にあります。しかし本来、基礎研究は広く種を蒔き、将来思いもよらなかったところで人類の健康やよりよい生活に役立つものであると考えています。実際に、多くのノーベル賞受賞者が「役に立つ研究をしようとしたのではなく、興味を追求したところ受賞に繋がる大きな成果を得た」と語っています。短期的で分かりやすい「役に立つ」研究ではなく、長期的視野を持って「自分の知的好奇心を追求する」研究をしよう。この考えに基づき、メインテーマを「題名のない研究会」としました。あえてテーマを掲げずに各若手研究者の興味ある研究を自由に発表し活発に討論することで、各々の研究と神経行動薬理学分野をさらに発展させ将来に繋げていきたいとの気持ちを込めています。
今回の研究会では、世界的な海馬研究第一人者である池谷裕二先生に特別講演をお願いしています。また世界情勢を考慮し、現地 (九州大学) とオンラインのハイブリッド開催を予定しており、海外で活躍している研究者にシンポジウムで発表して頂きます。ハイブリッドならではのこの企画では、最先端の研究だけでなく留学したきっかけ・海外での生活・就職活動などについてもお話して頂く予定です。さらに学生セッションの一般演題で優秀発表賞を幅広く用意し、さらにコロナ禍で研究活動を制限されている学生のために2分程度のフラッシュトークセッションで研究成果や将来展望など自由に語る場を設ける予定です。本研究会を通して、行動薬理若手研究者の育成 (特に国際化と発表能力向上) を目指したいと考えております。
コロナによる未曾有の混乱の中にあっても、本研究会は「歩みを止めてはならない」という皆様の強い信念とチャレンジ精神によって続いていくと信じております。多数のご参加を心よりお待ち申し上げております。
第31回神経行動薬理若手研究者の集い 大会長 藤川理沙子
大会名
第31回 神経行動薬理若手研究者の集い
~題名のない研究会~
本研究会の趣旨
神経薬理学の先端的な成果と行動薬理学的な手法を結びつけた研究をプロモートし、臨床病態での脳機能異常を脳内伝達物質の動態と相互作用から解明し、生理機構の解明と創薬に役立つ研究の討論の場を提供することを目的としています。特に若手研究者の育成とともに国際化を目指します。
会期
2022年3月6日 (日)
大会長
藤川理沙子
九州大学大学院医学研究院神経解剖学分野 助教
開催会場
九州大学コラボステーションI視聴覚室
Zoomを用いたオンラインとのハイブリッド開催予定
実行委員
島添隆雄 (九州大学)
桂林秀太郎 (福岡大学)
斉藤秀俊 (国際医療福祉大学)
渡辺拓也(福岡大学)
会議開催費助成
一般財団法人 中辻創智社
後援
日本薬理学会
日本神経科学学会
日本神経化学会
日本生理学会
日本神経精神薬理学会